正規王者ナバレッテが階級アップをうかがっているためセットされたWBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦。バルデスとウィルソンによるエマニュエル・ナバレッテに敗北している者同士であるものの興味深いマッチアップとなった。
アメリカ合衆国 アリゾナ州グレンデール
WBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦12回戦
○オスカル・バルデス[7R TKO]リアム・ウィルソン●
バルデスが新王者となる
バルデスが新王者となる
試合開始直後から熾烈なジャブの差し合いでペース争いとなる。序盤はウィルソンがワンツー主体の愚直な攻めを見せて手数で押していく。やや、押されているバルデスもボディへ散らしながら要所でカウンターの強力なブローを打ち込んで応戦。
中盤に入るとインファイトの様相を見せる場面も。バルデスが引き気味になりウィルソンがプレッシャーをかけていく。
攻防戦が激化していくところ、7ラウンドにバルデスに強力な左フックがウィルソンをとらえる。その1発をきっかけにバルデスは一気にラッシュ。ウィルソンの粘りに手こずりながらも、勝負時ととらえ、とにかく攻め続けレフェリーストップを呼び込んだ
ウィルソンは最後まで粘っていたが、反撃を見せず、バルデスの足に寄りかからなければ倒れていた可能性もあり、ストップは妥当な判断と言えるだろう。見ごたえのある激闘だった。
バルデスが暫定王座を見事戴冠。ナバレッテがライト級で戴冠した場合、ライト級を選べばおそらく、バルデスが正規王座にとなる流れと思われる。スーパーフェザー級を選択した場合、団体内王座統一戦で、バルデスVSナバレッテ2が行われる可能性も残されている。
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