WBC世界フライ級王座決定戦 寺地拳四朗VSクリストファー・ロサレス

寺地拳四朗がライトフライ級の世界王座を全て返上し2階級制覇を狙う一戦。かつて比嘉大吾から世界王座を奪った強豪のクリストファー・ロサレスとWBC世界フライ級王座を争う。


出典:BAD LEFT HOOK

日本 東京 有明アリーナ
WBC世界フライ級王座決定戦12回戦

○寺地拳四朗[11R TKO]クリストファー・ロサレス●
寺地が新王者となる。

ジャブとフットワークで攻めていく寺地に対して、やや様子見のロサレスという立ち上がり。序盤は寺地が距離をコントロールしながらコンビネーションで攻めていく。距離が詰まるとロサレスも得意な展開となりスリリングな攻防に。寺地がカウンターで強烈な右を入れたり、ロサレスも左の強打で寺地をぐらつかせるラウンドも。

中盤に入るとサウスポースタイルを取り始めたロサレスの左ストレートが有効に機能する。寺地は慎重に戦いながらも、攻勢をかけるロサレスに対しペースは譲らない。ロサレスの方が力強いが、寺地の打ち分けが的確。

終盤に差し掛かると前に出るロサレスに対し、寺地は捌きながら鋭い右を打ち込んでいく。前に出るロサレスに対し、攻防一体のスタイルで対応する寺地の動きが冴える。

11ラウンド開始時、序盤から鼻血が止まらなかったロサレスにドクターチェックが入り、そこで試合がストップ。ドクターの判断により続行不可能となった。おそらく鼻骨が折れていたかもしれない。

寺地が勝利し2階級制覇達成。転級後即世界戦となったチャンスを見事にものにした。フライ級に上げても変わらず、絶妙な距離感と攻防一体のスタイルは健在。いきなりのフライ級でロサレスという強敵を退けたのも大きい。4団体統一を期待させる一戦となった。

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