ナバレッテvsベリンチュクのセミファイナルにセットされたWBOウェルター級暫定王座決定戦。暫定とはいえ無敗のまま世界タイトルへたどり着いた者同士の一戦となった。
出典:The Ring
アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンティエゴ ペチャンガアリーナ
WBO世界ウェルター級暫定王座決定戦12回戦
○ブライアン・ノーマンJr[10R KO]ジョバンニ・サンティリャン●
ノーマンが新暫定王者となる
ノーマンが新暫定王者となる
序盤から両者が手数を出して激しく交錯する展開。サンティリャンが強引に前に出て、ノーマンは押されながらも的確に反撃している。しかし、4ラウンドあたりからサンティリャンの左右の連打が確実にノーマンをとらえ始める。
中盤に入ると、サンティリャンが近すぎた距離を修正しつつ左ストレートを軸に攻勢。ノーマンもサンティリャンの前進を止められないわけではないが、押されがちでクリーンヒットをもらってしまっている。しかし、7ラウンドあたりからノーマンが積極的な仕掛けで立て直しをはかる。打ち合いの中でノーマンが左フックや右アッパーをヒットさせサンティリャンの動きを止めて優勢に。
そして迎えた9ラウンド、ダメージが色濃くなってきたサンティリャンにノーマンが右アッパーを打ち込んでついにダウンを奪う。サンティリャンは立ち上がって再開となったものの、ノーマンがガードの隙間を縫う左アッパーで再びサンティリャンを倒しレフェリーが試合を止めた。
ノーマンが9ラウンドTKO勝利で暫定王座戴冠。おそらく試合中盤あたりまではサンティリャンにポイントが流れていただろう。強烈な印象を残す逆転のTKO勝利だった。
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