IBF世界バンタム級タイトルマッチ エマヌエル・ロドリゲスVS西田凌佑

亀田プロモーションが興行権を落札し日本開催となったIBF世界バンタム級タイトルマッチ。圧倒的不利予想とされるの西田がバンタム級最強との呼び声も高いエマヌエル・ロドリゲスに挑んだ。


出典:BAD LEFT HOOK

日本 大阪府大阪市 エディオンアリーナ大阪
IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

挑戦者 西田凌佑[判定3-0]王者 エマヌエル・ロドリゲス●
ロドリゲスが初防衛に失敗。西田が新王者となる。

意外にもお互いが近い距離で探り合う展開からスタート。西田のサウスポースタイルはロドリゲスにとって少しやりづらさがあるかと思わせたが、ロドリゲスはやや強引にペースを掴みにかかる。4ラウンド、ロドリゲスが速いコンビネーションで巻き込みにかかったところ、西田のボディが炸裂しロドリゲスがダウン。

ボディでダウンを奪った西田だったが、中盤に入ると狙いすぎて阻まれる。ロドリゲスの速いのモーションの右が冴えわたり、西田に確実にダメージを与え追い込んでいく。

7、8ラウンドあたりから西田はロドリゲスの右を対策するため、リスクをとりながらの接近戦を維持。ロドリゲスは終盤に差し掛かりやや疲れを見せ始めたもののハンドスピードやパンチのキレは落ちない。打ち合いになるとロドリゲスが上回る。しかし、西田も距離を維持して的確なパンチを打ち込み近距離での攻防戦を続けて耐えきった。

判定3-0で西田の勝利となり9戦目にして世界王座奪取。大番狂わせとなった。

西田は勇気をもって接近戦を維持し、打ち合いの場面でも意外なほどのタフさを見せた。ロドリゲス側は西田が今日のような戦い方で来ることは全く想像していなかったかもしれない。西田陣営の作戦が見事にハマったかたちだ。

西田は本当に逆境に強い。プロ3戦目で元日本王者の大森将平を下し、元世界王者の比嘉大吾も撃破。そして圧倒的不利予想の中、ロドリゲスからダウンを奪って勝利しビッグアップセットを起こして世界王者に。

ただ、減量が限界らしくスーパーバンタム級への転級も示唆している。どういう方向性に行くかまだ不透明ではあるが非常に興味深く注目し続けていきたいボクサーであることに間違いない。

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