元IBF世界スーパーミドル級王者のカレブ・プラントが登場。5位のトレバー・マッカンビーと暫定王座決定戦に臨む一戦。
画像出典:BOXING SCENE
アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス T-モバイルアリーナ
WBA世界スーパーミドル級暫定王座決定戦12回戦
○カレブ・プラント[9R TKO]トレバー・マッカンビー●
プラントが新王者となる。
プラントが新王者となる。
両者慎重な立ち上がりの中、マッカンビーが先手を取りつつプラントが迎撃する展開。2ラウンドからはマッカンビーが左の強打をプラントに浴びせ始めぐらつかせる場面も。4ラウンドにはマッカンビーが鋭いステップインから強烈な左フックを浴びせてダウンを奪った。
ダウンを喫したプラントだが、5ラウンドからは試合を組み立てなおそうと試み、強引な接近戦でコツコツとアッパーやボディをクリーンヒットさせていく。6ラウンド以降、徐々に余裕を持ち始め、煽りながら余裕を持って戦う場面も。
そして迎えた9ラウンド、プラントがマッカンビーをロープ際に詰めて的確なコンビネーションを浴びせていく。ゴングギリギリのタイミングで連打を立て続けにクリーンヒットさせストップを呼び込んだ。
9ラウンド終了間際の劇的なTKO劇でプラントの勝利。マッカンビーは紙一重のところでゴングに救われなかった。
マッカンビーは戦前の期待以上のパフォーマンスを見せたと思う。予想以上の善戦を見せたうえ、前半に追い込めば勝ち筋もあったと思う。高いKO率を誇り無敗で世界までたどり着いた実力は本物だった。
プラントは何とか逆転し暫定王座を獲得。暫定ながら再び世界タイトル獲得という結果を出したものの、内容的には不安定な印象をつけてしまった。この先のビッグマッチには遠く、その他のチャレンジャーに狙われるだろう。
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