WBA世界ミニマム級王者のタマンヌーン・ニヨムトロンが2年ぶりの防衛戦。挑戦者のアレックス・ウィンウッドの母国オーストラリアで開催。タイを出るという非常に珍しいパターンとなった。
画像出典:The North West Star
オーストラリア 西オーストラリア州 マウント・クレアモント HBFスタジアム
WBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
ニヨムトロンが16度目の防衛に成功
序盤、ウィンウッドが上下に打ち分ける多彩なコンビネーションで積極的に攻めていく。攻撃に比重を置きながらも、出入りのメリハリをつけ冷静に立ち回りニヨムトロンの機先を制す。3ラウンドあたりからニヨムトロンがややプレッシャーを強め強打を放ってくるが、ウィンウッドは下がりながらもカウンターを合わせるなどして対処している。
中盤に入るとニヨムトロンが強打でウィンウッドを徐々に飲み込んでいく展開に。ウィンウッドは打ち合いになると力負けしてしまう。そして7ラウンド、ニヨムトロンが強力なフックの連打でウィンウッドを倒しダウンを奪う。ウィンウッドは立ち上がったものの、明らかなダメージがありTKO負けでもおかしくない大ピンチだったが何とか乗り切った。
8ラウンドは休みつつ上手くかわしたウィンウッドが9ラウンドから再び躍動し始める。しかし、ニヨムトロンが左フックで再びダウンを奪う。ウィンウッドはそれでも終盤は足を止めずに果敢に立ち回り、11、12ラウンドはお互い一撃を狙うようなスリリングな展開に。そういった流れになるとやはりニヨムトロンが徐々にパワーで圧倒する形となり、そのまま試合終了。
ニヨムトロンが判定勝利で敵地での王座防衛に成功。2年ぶりとなった試合でも強さは健在。序盤にリードされてもひっくり返せる力を見せた。
ウィンウッドはとしてはタイからニヨムトロンを引っ張り出した大チャンスだったがものにできず。ただ、立ち回りの上手さは見せた。ウィンウッドは再び世界に挑戦できるチャンスを掴めるだろう。
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