WBCアメリカ大陸スーパーミドル級タイトルマッチ クリスチャン・ムビリVSセルゲイ・デレビャンチェンコ

快進撃を続けるスーパーミドル級のホープクリスチャン・ムビリが世界挑戦経験のある歴戦の猛者セルゲイ・デレビャンチェンコと対戦。勝った方がビッグマッチに近づく見ごたえのある一戦となった。

画像引用：FIGHTMAG

カナダ　ケベック州ケベック市　ビデオトロンセンター
WBCアメリカ大陸スーパーミドル級タイトルマッチ10回戦

序盤、ムビリがワンツー主体のスピードのある攻撃で攻めていく。デレビャンチェンコは受けに回るが時折カウンターを狙って打ち返す。デレビャンチェンコは引き気味というわけではないがムビリのスピードのある攻撃に押されている。

4ラウンドあたりからデレビャンチェンコが上手く身体を入れ替えながら細かいコンビネーションで攻める。巧みなボディーワークにムビリは思うようについていけず手数が減っていく。

6、7ラウンドあたりからムビリがデレビャンチェンコの動きにアジャストし始め、断続的なコンビネーションで着実にダメージを与えていく。デレビャンチェンコが打ち合いの中でムビリに強烈な右を入れてぐらつかせる場面もあったが、終盤はムビリが再びスピードのある強打で攻める場面が目立った。

判定3-0でムビリが勝利。かなり離れたスコアも発表されたが、そこまでの差はなく見ていた印象では僅差だったと思う。誰とでも善戦するデレビャンチェンコはさすがだ。かなりムビリを手こずらせたのではないだろうか。

ムビリは何とか強豪を下して世界へ。カネロが君臨するスーパーミドル級だが、次世代の扉をこじ開けてほしいところだ。