WBO世界スーパーライト級タイトルマッチ テオフィモ・ロペスVSスティーブ・クラゲット

ロペスの2度目の防衛戦。今回は10位の挑戦者で世界初挑戦のクラゲットと対戦。ジャーメイン・オルティスやジョシュ・テイラーと比べると相手の質としてはどうしても落ちるが、ロペスとしてはしっかり勝ってこの先のビッグマッチにつなげたいところ。


出典:The Sporting News

アメリカ合衆国 フロリダ州マイアミビーチ ジェームズ・L・ナイト・センター
WBO世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦

○王者 テオフィモ・ロペス[判定3-0]挑戦者 スティーブ・クラゲット●
ロペスが3度目の防衛に成功。

序盤からお互い手を出し合う攻防戦。積極的な手数で押していくクラゲットに対し、ロペスは後退を余儀なくされている部分もあるが、アッパーで相手の動きを止めるなど的確さでは上回っている。しかし、印象はそこまで良くはない。

中盤、前に出続けてもロペスに有効打を入れられないクラゲットは早くも手詰まり感を見せる。前に出続けてくるクラゲットに押される場面もあるロペスだが、コンビネーションが冴え、的確なアッパーやフックで押し返す。ロペスの強烈なブローが目立ち始めるがクラゲットも引かない。

終盤、ロペスが速いコンビネーションなどを打ち込んでクラゲットの動きを止め、攻勢をかけるかと思われる場面もあったが、あまり勝負をかけにいかない。クラゲットは相変わらずタフさを見せて愚直に前に出つづける。しかし、ポイントでは明確に負けているにも関わらず、リスクをとった攻めを見せない。ロペスも無理をすることなく試合終了。

判定3-0でロペスが勝利し王座防衛に成功。決めにいけそうな場面もあったが、ややテクニックに重きを置いた戦いぶりで無難な勝利を掴んだ。前回の試合が微妙だっただけに、今回はもう少し強く存在感を示すことができる内容で勝ちたかったところだ。

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