前王者、重岡優大からタイトルを奪ったメルビン・ジェルサレムの初防衛戦。王者の母国フィリピン開催ながら、同級1位のルイス・カスティーヨを挑戦者に迎えるハードな指名防衛戦となった一戦。
画像出典:The Ring
フィリピン メトロマニラ マンダルヨン・シティ・カレッジ
WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
○王者 メルビン・ジェルサレム[判定3-0]挑戦者 ルイス・カスティーヨ●
ジェルサレムが初防衛に成功。
ジェルサレムが初防衛に成功。
1ラウンド、ジェルサレムが上下に打ち分るコンビネーションで攻める。そしてラウンドの終了間際には鋭い右ストレートでダウンを奪った。カスティーヨは明確なダメージを見せながらも立ち上がってクリンチで粘り凌いだ。2ラウンド以降、カスティーヨは距離を取って戦うが、ジェルサレムは難なく踏み込み、毎ラウンド強打を打ち込んで見せ場を作っている。
中盤に入るとカスティーヨがやや距離を詰め、お互いが近い距離で交錯。しかし、打ち合いとなるとジェルサレムが勝り、カスティーヨはラウンドを重ねるごとに被弾が増え失速気味に。
終盤、ポイントで不利なカスティーヨは攻めの姿勢を見せるが、躍動するジェルサレムをうまく攻められない。逆にジェルサレムがラッシュを仕掛けて詰める場面などもあり、最終ラウンドまでジェルサレムペースで試合終了。
判定3-0でジェルサレムが初防衛に成功。カスティーヨにほぼ何もさせず完封した。カスティーヨは1ラウンドのダウンで効かされ完全にファイトプランが狂ったと思われる。
ジェルサレムは重岡優大からベルトを奪った試合からさらに強くなっていた。ステップワークとコンビネーションが冴え、右の強打が強力だった。これからも進化し続け防衛を重ねていくかもしれない。
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