WBA王者井岡一翔とIBF王者フェルナンド・マルティネスによる王座統一戦。エストラーダ戦はかなわなかった井岡ではあるが、マルティネスとの統一戦が実現。激闘必至の一戦となる。
日本 東京都 両国国技館
WBA,IBF世界スーパーフライ級王座統一戦12回戦
IBF王者 フェルナンド・マルティネス[判定3-0]WBA王者 井岡一翔●
井岡がWBA王座の2度目の防衛に失敗。マルティネスがIBF王座3度目の防衛に成功およびWBA新王者となる。
井岡がWBA王座の2度目の防衛に失敗。マルティネスがIBF王座3度目の防衛に成功およびWBA新王者となる。
1ラウンドからマルティネスが左右の強打を振り回していく。序盤からマルティネスの手数が止まらない。井岡は隙を見てクリーンヒットを取っているがマルティネスの前進を止められず。
中盤もマルティネスの手数は止まらずフィジカルとパワーで押していく。フックやアッパーをかなりヒットさせていた。井岡は徹底したボディ攻めを見せてマルティネスを止める場面もあったが、一時的なもので攻勢に転じることができない。
終盤に入ってもマルティネスの攻めの勢いは衰えず。井岡のカウンターを浴びる場面もあったがそれでも前に出続ける。マルティネスが常に前進しながら振り回してくるため井岡はカウンターのチャンスがなかなか見出せない。マルティネスは上下に打ち分けるコンビネーションなど終盤に入ってから見せてきたブローもあり多彩さも感じさせた。
判定3-0でマルティネスが2団体の王座統一に成功。明確な判定で勝利を手にした。井岡はいつもより被弾が多く想定していた戦い方を遂行できなかった印象。マルティネスが休むタイミングで出れなかったことも大きい。マルティネスはフルラウンド前進して強打を放ち続け、さらに試合運びの巧みさも見せた。
統一王者となったマルティネスはジェシー・ロドリゲス戦に向かうのだろうか。ジェシーであればマルティネスをどうさばくか非常に興味深い。そして、井岡が敗れた今、田中恒成にも統一戦のチャンスはあるかもしれない。
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