東京ドームで行われたメガイベントのメイン。井上尚弥VSルイス・ネリが日本ボクシング史上最高の舞台で実現。日本の至宝ともいえる井上尚弥と、山中慎介との一戦で日本に因縁のあるルイス・ネリが4団体のベルトをかけて激突した一戦。
日本 東京都 東京ドーム
WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
井上が4団体の王座防衛に成功。
1ラウンド、ネリの返しの右フックが井上をとらえてネリがダウンを奪う衝撃の展開。井上が明らかなダメージを受けたが何とか乗り切る。しかし2ラウンド、井上がタイミングよく左フックを引っかけダウンを奪い返す。
3ラウンド以降もネリが好戦的に左を狙いながら攻めるが、井上も攻め右や左ボディを的確に当て徐々に上回っていく。
5ラウンド、ネリが出てくる接近戦の中、コンパクトな左フックで井上がダウンを奪う。このダウンでネリに確実なダメージを与えた。6ラウンドでは左フックのヒットをきっかけに攻勢。最後は速い右の連打を打ち込みネリをキャンバスに沈め試合終了。
東京ドームの魔物にのまれかける波乱の展開に始まったものの、終わってみれば落ち着いて戦況を見極める井上がいつも通り本領を発揮した試合となった。
ネリはフルトンやタパレスと違い予想通り好戦的に戦い見ごたえのある試合となった。ダウンを奪った1ラウンドの右フックは独特のパンチで見事としか言いようがない。井上のパンチをガードに頼りすぎず躱したりとスキルフルな一面も見せた。
試合後は2団体でトップコンテンダーに位置するサム・グッドマンが登場。しかし、試合に対してやや消極的との見方も。9月の次戦の相手はドヘニーが有力視されている。ドヘニーでは盛り上がりに欠けるという意見もあるが1発のある相手は面白い。東京ドーム興行にリザーバーとして協力してくれたこともありドヘニーにとってのキャリア終盤の大勝負として報われてほしいとも思う。
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