WBA,WBO世界ミニマム級タイトルマッチ オスカー・コラーゾVSタマヌーン・ニヨムトロン

WBA王者のニヨムトロンとWBO王者のコラーゾによる2団体王座統一戦がリャドシーズンで実現。ミニマム級がビッグイベントで注目される運びに。


出典:BOXING SCENE

サウジアラビア リャド ザ・べニュー
【WBA,WBO世界ミニマム級王座統一戦】

WBO王者 オスカー・コラーゾ[7R TKO]WBA王者 タマヌーン・ニヨムトロン●
コラーゾがWBO王座の4度目の防衛に成功。ニヨムトロンがWBA王座の13度目の防衛に失敗。コラーゾが新WBA王者となる。

お互いにジャブを差し合い、得意なストレート系の強打を狙っていく立ち上がり。ほぼ互角と思える展開から、ラウンドが進むにつれてコラーゾがギアを上げる。ニヨムトロンが強引に打ち込んでくるところをコラーゾは近距離でのフットワークで的を絞らせず、自らも多彩な強打を打ち込んでいく。

5ラウンドに入るとニヨムトロンは飛び込んでの右ボディから活路を見出そうとするが、コラーゾを止められれない。コラーゾは序盤以上に躍動し始める。6ラウンドにはカウンターで左フックを炸裂させダウンを奪った。7ラウンドにも同じタイミングでフックをヒットさせ、再開後はニヨムトロンのガードの隙を縫って左アッパーをヒットさせキャンバスに沈めた。

コラーゾがTKOで明確に勝利し2団体の王座を統一。およそ10年にわたり12度防衛してきたニヨムトロンのWBA王座を吸収する価値ある勝利となった。

この試合でミニマム級ではコラーゾが確実に頭ひとつ抜けた。内容的にも階級最強を証明したと言って良い試合運びだったのではないだろうか。WBC王者のジェルサレムもIBF王者のタドゥランも今のコラーゾと相対するのは少し厳しいかもしれない。

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