WBAスーパー,WBC,IBF,WBO世界ライトヘビー級王座統一戦 アルツール・ベテルビエフVSドミトリー・ビボル

ボクシングファンの間では今年最も待ち望まれた一戦と言っても過言ではないかもしれない。延期された待望の一戦がリャドシーズンで実現。

出典：SECONDSOUT.com

サウジアラビア　リヤド　キングダムアリーナ
WBAスーパー,WBC,IBF,WBO世界ライトヘビー級王座統一戦12回戦

序盤、ビボルがジャブとワンツーを主体に自らの距離を保ちながら上手く立ち回る。しかし、ベテルビエフもプレッシャーをかけて強打を振り、突発的に激しい打ち合いとなるスリリングな場面も。

中盤に入るとベテルビエフが攻勢を仕掛け、強打を振っていく展開に。ビボルは守勢に回らされることが多くなるが、絶妙なタイミングでカウンターを取り、一気に打ち合いになる場面も。ビボルは立ち回りが上手いが、打ち合いになるとベテルビエフが打ち勝つ場面が増えてきた。

終盤に入るとベテルビエフの強打が徐々にビボルを飲み込んでいく展開に。ビボルの劣勢が目立つという展開ではないが、押され気味の印象。特に11、12ラウンドはベテルビエフが持ち前のパワーで上手く立ち回るビボルを何とか押し切った形に。

判定2-0のマジョリティディシジョンでベテルビエフが勝利し4団体統一王者に。前半は完全にビボルが優勢だと思われたが、後半にベテルビエフがパワーで勝り巻き返した。全勝全KOというレコードを持つベテルビエフもさすがにビボルは倒せなかった。

4団体統一戦にふさわしい拮抗した見ごたえある試合だった。今年のベストバウトかもしれない。