WBA世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦 ジョノ・キャロルVSアルベルト・バティルガシェフ

経緯が不透明ながらセットされた2位のジョノ・キャロルと7位のアルベルト・バティルガジエフで争われるWBA世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦。バティルガシェフは東京五輪金メダリストで現IBA世界スーパーフェザー級王者、そして無敗。ジョノ・キャロルも世界挑戦経験者で豊富なキャリアを誇る強豪であり、カードとしては見ごたえがある


出典:WBA

ロシア セルプホフ IBAコロッセオ
WBA世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦12回戦

○アルベルト・バティルガジエフ[9R KO]ジョノ・キャロル●
バティルガジエフが新暫定王者となる

序盤、キャロルが力強く手数を多く出して攻めていき、バティルガシェフが迎撃していく展開。3ラウンドはキャロルの右フックがバティルガシェフをぐらつかせ、キャロルは一気に攻め込むが決めきれず。4ラウンドになるとバティルガシェフが試合を組み立てな直し的確なクリーンヒットを奪っていく展開に。

中盤もキャロルが攻め込んでいく展開は変わらないが、迎撃するバティルガシェフのカウンターがヒットし始め、キャロルの勢いがなくなる場面も。とりわけ中間距離でのバティルガシェフの左のブローが冴え、徐々にキャロルを消耗させている。

迎えた9ラウンド、完全にバティルガシェフがコンビネーションで詰めていく展開となり、ロープ際でラッシュを受けたキャロルがダウン。再開後、バティルガシェフが勝負をかけ、コンビネーションから左ボディを打ち込んでキャロルをキャンバスに沈めて勝負あり。

序盤のキャロルには勢いを感じたが、バティルガシェフうまく丁寧に対応して徐々に主導権を手繰り寄せていった。キャロルの勢いにのまれずうまく見極めて対応し、徐々に試合をコントロールしてTKO勝ちまでもっていったバティルガシェフが見事だった。

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