WBC世界ミドル級タイトルマッチ カルロス・アダメスVSテレル・ガウシャ

暫定王者から正規王者へとシフトされたカルロス・アダメスが挑戦者テレル・ガウシャを迎え撃つ防衛戦。暫定から数え2度目の防衛戦となる。


出典:Liga Olahraga

アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス MGMグランドガーデンアリーナ
WBC世界ミドル級タイトルマッチ12回戦

○王者 カルロス・アダメス[判定3-0]挑戦者 テレル・ガウシャ●
アダメスが2度目の防衛に成功。

序盤、慎重にジャブを突いて様子を見るガウシャに対してアダメスが右のオーバーハンドを強振していく。ラウンドを重ねても慎重すぎてやや消極的ともとれるガウシャに対して、アダメスは少しずつ攻勢を強め、威力のあるワンツーを主体にギアを上げていく。

中盤に入るとガウシャが上下に打ち分ける速いコンビネーションを打ち込んでいくようになるが、有効打にはほとんどなっておらず、攻めのフェーズも続かない。打ち合いになったらなったでアダメスも応戦。また、アダメスはしっかりガードしてガウシャの攻撃を防ぎ、途切れたところで右の強打を打ち込んで流れを断ち切っている。

終盤に入るとガウシャが手数を増やして巻き返しを図る。アダメスに多少攻撃を躊躇させるに至った場面も見受けられた。果敢に打ち合う姿勢も見せたがアダメスも応戦し、パンチの威力ではガウシャの上をいっている。全体的にアダメス優勢で試合終了。

判定3-0でアダメスが勝利し王座防衛に成功。鋭くキレがあり威力も乗ったワンツーは脅威だった。そこまで手数は多くなくとも、パワーパンチで全体的にリングを支配していた。ガウシャは作戦がハマらなかったのか試合運びの意図がよくわからなかった。ただ、アダメスの右の強打を何発もまともに浴びて倒れなかったタフさは驚異的だった。

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