引用:PBC
ガーボンタ・デービスに敗戦した現WBAスーパーフェザー級王者のヘクター・ルイス・ガルシアが期待の挑戦者ともいえるラモント・ローチを迎え撃つ防衛戦。お互いにとって非常にタフなマッチアップとなった。
試合結果
アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス ミケロブ・ウルトラ・アリーナ
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦
○挑戦者 ラモント・ローチ[判定2-1]王者 ヘクター・ルイス・ガルシア
ガルシアが初防衛に失敗。ローチが新王者となる。
ガルシアが初防衛に失敗。ローチが新王者となる。
ラモント・ローチが悲願の王座奪取
お互い様子見に近い立ち上がりから徐々に試合が加速。交錯時にお互いキレのあるパンチを狙うなど、紙一重でひりついた展開となる。ほぼ互角ながら、ガルシアの方がやや冷静に状況を見極めて立ち回っている印象。
中盤はお互い一瞬の攻防により力が入る展開に。ガルシアがプレッシャーを強めていく場面もあれば、ローチが的確に鋭いパンチを当ていく場面も。一進一退と言える攻防が続く。
終盤、ガルシアに少し披露の色が見え始める。ローチは変わらない集中力を保ち、攻撃の的確性も高い。11ラウンドには右のオーバーハンドをクリーンヒットさせ、ガルシアをぐらつかせると一気にラッシュ。12ラウンドには、タイミングよく左フックをひっかけてついにダウンを奪った。ローチが優勢のまま試合終了へ。
判定2-1のスプリットデシジョンにより挑戦者のラモン・ローチが悲願の戴冠。
お互いスキルフルな選手でハイレベルな攻防戦だった。ガルシアはダウンはともかく、そもそも終盤やや失速してしまったのが残念だった。反対にローチには終盤、必ずベルトを取るという気合がうかがえ、一瞬も集中力を切らさなかった。ローチの執念が上回った結果だと思う。
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