WBC世界ヘビー級暫定王座決定戦 張志磊VSアギット・カバエル

41歳ながら確かな実力を示し続ける張が再びヘビー級の王座を狙う。ドイツ人のカバエルはヨーロッパの地域タイトルをいくつも獲得しておりデレク・チゾラにも勝っている強豪。なかなかのマッチアップとなった。


出典:MMA FIGHTING

サウジアラビア リヤド リヤドシーズン
【WBC世界ヘビー級暫定王座決定戦12回戦】

○アギット・カバエル[6R KO]張志磊●
カバエルが新暫定王者となる。

序盤、サウスポーの張は比較的ロングレンジからジャブを突き鋭い左ストレートを放っていく。対してカバエルは距離を詰めて上下に打ち分ける多彩なコンビネーションを見せる。ラウンドが進むにつれて張が接近戦に付き合うが、カバエルの多彩なアッパーやフックが張を的確にとらえていく。

5ラウンド、カバエルが接近戦を仕掛けて行くが、離れ際に張が相打ち気味に放った左フックがカウンターでカバエルを捉えダウンを奪った。

6ラウンドに入るとカバエルは上下に打ち分けながら左ボディを効かせ張をぐらつかせる。さらに攻勢を仕掛けてコンビネーションで詰めて、右ボディからの左ボディを効かせて完全に張に膝をつかせた。張は立てずカウントアウト。

やや不利予想のカバエルが6ラウンドKO勝利で暫定ながら自身初の世界王座戴冠。確かな実力を示してきた張を破り世界に名を轟かせた。張の得意な距離にさせず、自らに有利な接近戦を徹底する戦いをしたことが勝利を手繰り寄せたと思う。

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