静岡で開催された『3150 × LUSHBOMU vol.3』でセットされたメキシコ人同士が争う世界戦。3150 × LUSHBOMUにしては玄人好みの渋いカードながらボクシングファンにとっては興味深い一戦となった。
出典:BOXING NEWS
日本 静岡県静岡市 ツインメッセ静岡
【IBF世界スーパーフライ級王座決定戦12回戦】
△ウィリバルド・ガルシア[スプリットドロー]レネ・カリス△
序盤からガルシアがガンガン前に出て強打を振り回して連打していく展開。カリストはガルシアの連打にのまれながらも迎撃を見せるが、多少のカウンターではガルシアは止まらない。
中盤もカリストは押される展開が続くが、要所で的確なカウンターを入れ始めた。強力な右でガルシアに効かせてぐらつかせる場面も。ガルシアはカウンターを注意して少し前に出づらくなった。
ただ終盤に入るとやはりガルシアは徹底して前に出続ける戦い方をしていく。粗いコンビネーションながらも上下に強振していく。カリストは丁寧にさばいて立て直しを図り続けるが、ガルシアを止める決定打がない。クリーンヒットでは互角だが、ガルシア優勢の印象で終盤も終わり判定へ。
判定は三者三様となりスプリットドローに。荒いながらもガルシアの攻めの姿勢を支持する見方と、カリストの後半のクリーンヒットを重視したジャッジの判断が分かれた。
両者ともに持ち味を出した戦いを見せた。ガルシアの強振ぶりは最後まで勢いが衰えなかったし、カリストのカウンターも後半は強力だった。個人的にはカリスト及ばずガルシアの戴冠かと思ったが王座は決まらず空位に。再戦がセットされるかもしれない。
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