ナバレッテとバルデスが1年以上ぶりに再戦。前回はナバレッテが勝ったが、ナバレッテのここ最近の調子を見ると今回はもっと拮抗した戦いになるとも思える予想しがたい一戦となった。
アメリカ合衆国 アリゾナ州フェニックス フットプリントセンター
【WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦】
○王者 エマヌエル・ナバレッテ[6R KO]挑戦者 オスカル・バルデス●
ナバレッテが3度目の防衛に成功
ナバレッテが3度目の防衛に成功
1ラウンドからお互いが交錯する激しい展開。バルデスが切れのある動きを見せていたが、ナバレッテが右フックでいきなりダウンを奪った。2ラウンド以降、ナバレッテは独特の中間距離からコンビネーションで攻めていく。バルデスは反撃の機会が乏しい。ナバレッテの攻勢が止んだ隙にバルデスが上手く立ち回って手を出していく。しかしナバレッテの優位は変わらず、4ラウンド終了間際にはさらにダウンを奪って見せた。
展開的に不利になってしまったバルデスは、5ラウンド以降さらに前に出ていく姿勢を見せる。しかしナバレッテが攻防のバランスをとって上回る。6ラウンド、バルデスが攻めてもナバレッテがまたその上をいく展開が続く中、ナバレッテの左ボディがカウンターでバルデスをとらえ、バルデスはダウンして悶絶。立ち上がれず試合終了となった。
ナバレッテが3度目の防衛に成功。バルデスを全く寄せ付けなかったといってもいい会心の内容だったのではないだろうか。もっと拮抗すると予想していたが、今回のリマッチは両者の間にはっきりとした差を感じた。ナバレッテはベリンチクとライト級でやった経験値がかなり大きいものだったのだろうか。次は統一戦しか相手がいないのではないかと思わせるほど圧倒的だった。
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