WBOスーパーフライ級王座を獲得し4階級制覇を達成した田中恒成の初防衛戦。5位の無敗の挑戦者プメレレ・カフがビッグイベントで王者に挑んだ。
日本 東京 有明アリーナ
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
○挑戦者 プメレレ・カフ[2-1]王者 田中恒成●
田中が初防衛に失敗。カフが新王者となる。
田中が初防衛に失敗。カフが新王者となる。
お互い距離を取り、田中がジャブで攻め、カフが打ち終わりを狙う展開でスタート。序盤はカフが前に出て攻め、自信を持ってロングフックを振っていく。田中は速い出入りで仕掛けるが明確なクリーンヒットに乏しく打ち終わりを狙われたりしている。
5ラウンド、田中のタイミングを見切ったカフがカウンターの右フックでダウンを奪った。田中は立ち上がったが効いている様子。6ラウンド以降もカフは冷静に自身の戦い方を徹底。7ラウンドあたりから田中が執拗なボディ攻撃を仕掛けカフを後退させたり、一段とスピードを上げて上回る場面も。
終盤に入ってもカフは徹底して田中の打ち終わりを狙っていく。一進一退の攻防となり、中間距離ではカフの強力なフックが田中をとらえ、接近戦すると田中の執拗なボディ攻撃でカフは押され気味に。最終ラウンドは田中がスピードで上回って攻めて押し切った。
判定2-1でカフが勝利し世界王座初挑戦で戴冠。田中を研究して作戦を練り、徹底していたことがよくわかる試合だった。スタイルを崩さず打ち終わりを狙う作戦が完全にハマった。カフは世界的には無名だったが遺憾なく強さを発揮した。試合を重ねればもっと評価を高めていくかもしれない。
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