WBA世界フライ級タイトルマッチ ユーリ阿久井政悟VSタナンチャイ・チャルンパック

王者ユーリ阿久井の2度目の防衛戦は選択防衛戦となり、7位のチャルンパックを迎える防衛戦に。ユーリが王者としての強さを明確に示すことができるか注目される。


出典:東スポWEB

日本 東京 有明アリーナ
WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦

○ユーリ阿久井政悟[判定2-1]タナンチャイ・チャルンパック●
ユーリ阿久井が2度目の防衛に成功。

序盤からユーリがガードを固めてプレッシャーをかけて鋭いジャブを打っていく。タナンチャイも手を出しているがやや距離感が合っていない様子。ユーリの鋭いワンツーが効果的で淡々と詰めていく。タナンチャイは有効打に乏しい。

中盤もユーリが前に出続ける展開は変わらないが、タナンチャイが手数を増やしてクリーンヒットを奪う場面も増えてくる。ユーリの方が強打を当てているが被弾も多い。ギアを上げてもタナンチャイののらりくらりとしたペースにのまれがちに。

終盤、ユーリはタナンチャイのペースにのまれないようインファイトを仕掛けていく。タナンチャイも応戦。逆にタナンチャイが攻勢をかけ、ユーリが押される場面も。11ラウンドからはユーリが鋭い右を当てるなど押し返し、最終ラウンドも前に出続けた。

判定2-1のスプリットディシジョンでユーリが防衛成功。タナンチャイに振ったジャッジもいたが、そこまで不可解ではない。ユーリは終始前に出続けていたが中盤などは、プレッシャーをかけつつも被弾する場面も多かった。タナンチャイに振ったジャッジはそこを見ていたのだろう。

勝つには勝ったが完勝とはいかなかったユーリ。次回は確固たる強さを示してビッグマッチにつなげたいところ。

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