イングランドで行われたリャドシーズンのセミファイナル。WBO王者ベテルビエフの4団体統一戦などの理由により承認された暫定王座戦。1位のジョシュア・ブアッツィと2位のウィリー・ハッチンソンが対戦する好カードとなった。
イングランド ロンドン ウェンブリースタジアム
WBO世界ライトヘビー級暫定王座決定12回戦
○ジョシュア・ブアッツィVSウィリー・ハッチンソン●
ブアッツィが新王者となる
ブアッツィが新王者となる
初回からお互いがコンビネーションを打ち合う展開に。ほぼ互角の展開からラウンドを重ねるごとに、ブアッツィがプレッシャーを強め強打をクリーンヒットさせる場面が目立ち始める。
中盤に入るとハッチソンがややアウトボクシングをする展開に。ブアッツィの前進をさばけてはいないが、真正面から打ち合った序盤よりは優位に戦えている。しかし、6ラウンド、ブアッツィが右の強打をでハッチソンをぐらつかせ、ロープに詰めてコンビネーションを打ち込みダウンを奪った。その後、ハッチソンがバッティングで減点されたり、照明が一瞬落ちるハプニングの中、ほぼ一進一退の攻防に。
9ラウンド、お互いが強打のコンビネーションで交互に攻めあう展開に。そこからブアッツィが連打でさらに畳みかけ、ボディ2連発で再びハッチソンを倒した。最後まで流れはブアッツィかと思われたが、終盤ブアッツィが少し雑になってきたところを、ハッチソンが的確に攻め少し巻き返した印象。
ブアッツィ優位と思われたがスプリットディシジョンとのアナウンスで会場がどよめく。ただ、2-1判定ながら順当にブアッツィが勝利。3者の中で115-110のスコアがあったがこれが妥当だろう。ハッチソン寄りのジャッジはちょっと不可解と言わざるを得ない。
判定が発表されている間、勝利を確信していたブアッツィの不安そうな表情がとても印象に残った。
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