WBO世界バンタム級タイトルマッチ 武居由樹VS比嘉大吾

ジェイソン・モロニーから王座を奪いわずか9戦で世界王者となった武居由樹に、トップコンテンダーに上り詰めた元世界王者の比嘉大吾が挑む一戦。今回の興行で最も勝負論のあるとされる好カードだ。


画像引用:Fightnews.com

日本 東京都江東区 有明アリーナ
WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

○王者 武居由樹[判定3-0]挑戦者 比嘉大吾●
武居が初防衛に成功

序盤、比嘉が強打を振り回しながら鋭い踏み込みを見せて打ち込んでいく。武居も自分の得意な距離を保ちながら強打を打ち込んでいく。お互いの強打が交錯するスリリングな展開。

中盤、比嘉の追い足が鋭いが武居がアッパーを合わせるなど多彩な迎撃を見せ始める。武居はアッパーからのストレートが冴える。比嘉が距離を詰めていくが微妙に距離感が合わない。

終盤、比嘉が武居をロープに詰めて左右の強打を浴びせて追い詰める。武居が比嘉のブローを受け動きが止まる場面も。11ラウンドには武居がバランスを崩したところに比嘉が右フックを浴びせダウンを奪った。しかし、12ラウンドには比嘉が大失速し防戦一方に。武居が優勢の状態で試合終了。

判定3-0で武居が勝利。ポイント差に大きな開きがない接戦だった。比嘉は最終ラウンドの大失速が悔やまれる。

バンタム級とは思えぬ迫力のある一戦だった。武居にとって比嘉は過去最強の相手だったかもしれない。しかし、モロニー戦よりも引き出しを増やしており、その積み上げた実力で勝ち切った。

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