前戦、阿部麗也の挑戦を受けKOで撃破したルイス・アルベルト・ロペスの4度目の防衛戦。今回の相手はアンジェロ・レオ。レオはランキング10位ながら世界タイトル挑戦経験もある実力者。倒せるパンチも持ち合わせており、激し試合が期待される一戦となった。
画像出典:BOXING NEWS 24
アメリカ合衆国 ニューメキシコ州アルバカーキ ティングリー コロシアム
IBF世界フェザー級タイトルマッチ12回戦
○挑戦者 アンジェロ・レオ[9R KO]王者 ルイス・アルベルト・ロペス●
ロペスが4度目の防衛に失敗。レオが新王者となる。
ロペスが4度目の防衛に失敗。レオが新王者となる。
序盤からお互いが持ち味を出し、一進一退の攻防戦が繰り広げられる。ロペスがプレッシャーをかけながら変則的な角度からパンチを放って詰めていこうとする。レオはしっかりガードして立ち回りつつ、間隙を突いて強打をヒットさせロペスの動きを止めたりとペースを握らせない。
6ラウンドあたりからロペスがやや失速気味に。手数も減っていきレオに押される場面が目立ち始める。レオは攻勢に転じて前進を続け、左右の強打を浴びせてロペスを後退させ、ラウンドを追うごとに勢いをそいでいく。
9ラウンドに入るとロペスが再びロングレンジから飛び込むような動きで独特な角度からパンチを放って攻めるが、レオは何とか対処。そして迎えた10ラウンド、ロペスの左フックの打ち終わりにレオが左の強打をカウンターでヒットさせる。ロペスは後ろにばったりと倒れてそのままカウントアウト。起き上がっても何が起こったのかあまりわかっていないような表情だった。
衝撃のKO劇でレオが王座奪取に成功。年間ベストKOの候補になるかもしれない。ロペスのプレッシャーは強かったが、レオはかなりロペスを研究していたように思えた。ロペスの変則的なパンチや攻め方の間隙をついて強烈なカウンターをとる場面も目立った。レオの作戦勝ちだったと思う。
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