WBC世界ライト級タイトルマッチ シャクール・スティーブンソンVSアルテム・ハルチュニャン

引退騒動を起こしながらキャリア継続を決めたシャクール・スティーブンソンがライト級王座の初防衛戦に。挑戦者のハルチュニャンは下馬評では不利と見られているが、フランク・マーティンと渡り合った強豪である。


出典:The Sporting News

アメリカ合衆国 ニュージャージー州ニューアーク プレデンシャルセンター
WBC世界ライト級タイトルマッチ12回戦

○王者 シャクール・スティーブンソン[判定3-0]挑戦者 アルテム・ハルチュニアン●
スティーブンソンが初防衛に成功

序盤、ハルチュニャンがジャブを突いて動き回りながら積極的に仕掛けていく。シャクールは様子を見ながらも徐々にクリーンヒットを当てていく。ラウンドが進むにつれてシャクールのプレッシャーが強まり、要所での強打が目立ち始めた。

中盤に入るとシャクールが詰めていく場面が目立ち、ハルチュニャンの手数が減り始める。シャクールはボディショットと左ストレートが冴えハルチュニャンを押していく。ハルチュニャンは立て直そうと試みるがシャクールを崩すのは難しい。

終盤、ハルチュニャンが連打でしかけて押す場面もあったがシャクールの的確さが目立つ。ハルチュニャンは被弾しつつも押し返す場面もあったが、シャクールが最後まで的確なタイミングで手を出し続け、攻め込むことができなかった。

判定3-0でシャクールが防衛成功。いつものシャクールのイメージよりは積極性を見せる戦い方だったのではないだろうか。ハルチュニャン相手であればもっとアウトボクシングをするかと予想していたが、想像よりも攻めた戦いをしていた。前回の防衛戦で戦い方を酷評されたことを多少気にしていたのだろうか。

ハルチュニャンは世界レベルの片鱗は見せていた。どこかで再び世界タイトルに届くチャンスを掴めるかもしれない。

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