前回のサウジアラビア決戦で行われるはずだったオペタイアVSブリーディスが今回は実現。ウシクVSフューリーのメガイベントのセミファイナルとして組み込まれた。
サウジアラビア リャド キングダムアリーナ
IBF世界クルーザー級タイトルマッチ12回戦
○ジェイ・オペタイア[判定3-0]マイリス・ブリーディス●
オペタイアが新王者となる。
オペタイアが新王者となる。
序盤、お互い様子を見ながら強打を打ち込んでいく展開から徐々にヒート。ブリーディスが強打を打ち込んで仕掛ければ、オペタイアも同等以上に返す展開。オペタイアの返しのタイミングが絶妙で、そのうえ速くハンドスピードでブリーディスを上回っている。
中盤も両者が隙を隙をうかがっては強打を打ち込んでいく展開。ブリーディスが踏み込んで仕掛けヒットしているが、オペタイアの方が要所で的確にヒットさせている。オペタイアの積極的な攻勢も目立つようになってきた。
試合終盤もオペタイアが運動量を落とさずペースを握って試合をコントロールしていくだろうと思われる展開。だが、11ラウンドに入るとブリーディスが残りのスタミナを使い切らんとする猛攻を仕掛ける。12ラウンドはさらに激しい攻撃を仕掛け、右の強打をヒットさせオペタイアをかなり追い込む場面も。しかし、倒しきることはできず試合終了。
判定3-0でオペタイアが失っていた王座を取り戻し返り咲いた。ボディーワークとハンドスピードの速さでブリーディスを終始圧倒。打ち終わりを狙った速く強烈な返しも非常に有効だった。
ブリーディスは序盤からずるずるとオペタイアのペースになってしまったことが悔やまれる。終盤の圧倒的な猛攻をもう少し早く仕掛けたかったところ。
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