自信か過信か/佐々木尽

ウェルター級の日本人プロスペクト佐々木尽。2024年5月16日、 PHOENIX BATTLE116のメインで10か月ぶりにリングに登場した。

佐々木尽


出典:BOXING NEWS

戦績:19戦18勝(16KO)1敗1分

生年月日 2001年7月28日
身長 174cm
リーチ 174cm
階級 ウェルター級
獲得タイトル 日本スーパーライト級ユース王座、WBOアジアパシフィックウェルター級王座、OPBFウェルター級王座

2024年5月16日東京後楽園ホールで行われた『PHOENIX BATTLE116』で10ヵ月ぶりにリングに登場。自身が保持するWBOアジアパシフィックウェルター級王座とOPBF同級王座をかけて実力者のジョー・ノイナイと対戦した。

序盤は力が入りすぎ大振りになっていたものの、ガードを固めてプレッシャーをかけて詰めていく戦法で仕掛け、見事5ラウンドに左右の強烈なフックでノイナイをキャンバスに沈めて勝利。左肩の手術を経てのリングで復活をアピールした。

ウェルター級に上げて以来、強気なマッチメイクをものにしてきた佐々木。過去には現日本王者の豊嶋亮太、世界挑戦経験のある小原佳太をもキャンバスに沈めてきた。ウェルター級に上げてきたノイナイはかつての迫力がなかったとはいえ、坂晃典や清水聡をに勝っている実力者だ。

佐々木の実力は日本、アジア周辺では頭ひとつ抜けたと言っていい。メジャー4団体全てで世界ランキングの上位に入っている。かなり世界は近いのだ。

ウェルター級の世界王者と言えばWBAスーパー,WBC,WBO3団体統一王者のテレンス・クロフォード、IBF王者のジャロン・エニスが君臨している。そしてWBC暫定王者のマリオ・バリオス、WBAレギュラー王者のエイマンタス・スタニオニスといった顔ぶれだ。

どの王者に挑戦するとしてもこの階級は層の厚さゆえチャンスを得るのが非常に難しい。勝ち続けてチャンスが来るのを待つしかない。

マッチメイクの難しさはともかく、佐々木はバリオスやスタニオニスには勝てる見込みがあると発言していた。

現状の戦いぶりを見るか限りでは、スタニオニスにはテクニックでコントロールされ完封されそうな予感もする。バリオスはかみ合うだろうが、やはり強く実力差があるように思える。

しかし、佐々木はまだ伸びしろがある。左肩もよくなってきているようだしスピードも前戦いより上がっていた。成長速度が早いのだ。そして持ち前のパワーは本物。ディフェンスを磨けば本当に世界に通用するかもしれない。

日本人が世界の舞台で活躍するのが難しいウェルター級。しかし、佐々木には未来とロマンを感じずにはいられない。

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