WBO世界バンタム級タイトルマッチ ジェイソン・モロニーVS武居由樹

王者ジェイソン・モロニーが来日して東京ドームのメガイベントへ出場。K-1王者でありキックボクシングから転向し、快進撃を続ける武居由樹を挑戦者として迎え撃つ一戦。

出典：The Sporting News

日本　東京都　東京ドーム
WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

序盤から遠い距離から飛び込んでくる武居にモロニーは苦戦。武居の飛び込みに対応できない。4ラウンドからモロニーが立て直そうと距離を詰めると武居の変則的な角度からのアッパーがモロニーの顎をとらえる。

思うように出れなかったモロニーだが中盤から距離を詰めて回転力を上げて攻める。武居の飛び込み様の攻めを封じつつ攻勢をかけ、8ラウンドには右ストレートで武居をのけ反らせる場面も。

終盤、モロニーは出続けようとするが武居を警戒し思うように前に出られず。逆に武居は必要以上に下がらず要所で的確に打ち込んで対抗。最終ラウンドはモロニーの猛攻を浴びて非常に危険な状態となったが何とか耐えきった。

判定3-0で武居が9戦目で王座奪取。K-1の世界王者がボクシングでも世界王者に。キック時代の動きを踏襲する武居独特のボクシングスタイルを貫きベルト奪取に成功した。モロニーは中々武居のスタイルに対応できず、見せ場は作ったが武居を上回れなかった。

セミファイナルながら武居への応援の声はすごかった。キックからボクシングに転向してしばらくたつがかつてのファンたちも今も大勢応援しているのだろう。パワーオブドリームの古川会長との関係性も含め今回のイベントで最も感動的な試合だったかもしれない。