サウジアラビアで行われたノックアウトカオスのアンダーカードで組まれたWBC世界フェザー級タイトルマッチ。王者レイ・バルガスが英国のポープ、ニック・ボールの挑戦を受けた一戦。
サウジアラビア リャド キングダムアリーナ
WBC世界フェザー級タイトルマッチ12回戦
△王者 レイ・バルガス[判定1-1]挑戦者 ニック・ボール△
バルガスが初防衛に成功。
バルガスが初防衛に成功。
序盤から体格差とリーチを生かしたバルガスがボールを寄せつけないようにロングレンジから積極的に手を出していく、時折、ボディも織り交ぜつつ多彩なコンビネーションでボールを同じ位置にとどまらせる。体格差で劣るボールは踏み込まなけば勝負にならなそうではあるが、回を追うごとに踏み込みを鋭くし、バルガスを詰めようと試みている。
中盤に入っても試合の構図としては変わらないが、7ラウンド、ボールが右の強打で立て続けにバルガスをぐらつかせてラッシュ。KO劇の予感もさせたがバルガスは何とか粘る。そして8ラウンド、ボールは体を入れ替えた絶妙なタイミングで左フックを引っかけてついにバルガスからダウンを奪った。
終盤に入るともうボールの前進は止まらない。バルガスは何とか守勢に回るのが精いっぱいで攻撃に転じることはできず。ボールは多少の被弾やカウンターは覚悟し恐れず攻めていく。11ラウンドにはバルガスを追い続け右の強打でまたもバルガスをキャンバスに這わせた。そしてボールが攻勢を続ける展開のまま試合終了。
判定は三者三様のスコアとなりまさかのスプリットドローでバルガスが辛くも防衛成功。ボール優勢と見られ会場からはブーイング。私もボールの王座奪取かと思ったが意外な結果となった。ドローだとしてもバルガスに寄りすぎのスコアではないかと思えるほどだった。
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